雀のつづら

読んだ本や気になった物について書いていく

【読んだ本】狐笛のかなた

人の心の声が聞こえる小夜と呪者の使い魔となった霊狐の野火。

領主達の土地を巡る争いに巻き込まれながらも、立ち向かっていく和風ファンタジー

 

人の住む世とカミガミの住む世その間のあわいがあり、不思議な力が満ちている世界。

小夜の母親も関わっていた領主達の憎み合いと呪い・呪者に縛られる野火。

お互い想い合うも呪いに苦しめられ、抵抗していく。

人の優しさと怖さが書かれていて、結末にはほっとしたがなんとも切ない印象が残る。

 

読んでいると森の匂いがしてくるようだ。