雀のつづら

読んだ本や気になった物について書いていく

【読んだ本】偶然仕掛け人

「偶然の出来事」を人知れず人為的に作り出す偶然仕掛け人。

偶然仕掛け人となったガイと同期のエミリー・エリック、3人の物語。

 

偶然仕掛け人は指令を受けて偶然の出来事を作っていく。

運命の出会い・芸術家としての突然の成功、奇跡のような出来事が偶然仕掛け人による

緻密な仕事によるもの。イマジナリーフレンドや他にも風変わりな職業が存在しているのが面白い。

特殊な仕事だけれど、やり方に悩んだり不満があったり普通にプロの仕事の裏側を見ている気分になった。

ガイと同期の2人・その他の登場人物達との関係もどこまでが本当の偶然なのか、それとも計算されて作られたものなのかワクワクしながら読んでいた。

偶然仕掛け人というタイトルで怖い話かと思ったけれど、そんな事はなく良い話で私には予想外の結末だった。

この仕事、もし本当にあったら面白そうだけど少し怖いかも。