雀のつづら

読んだ本や気になった物について書いていく

【本】砂糖の世界史

砂糖の発見から世界中に広まるまでの世の中の変化が書かれている。

 

今では簡単に手に入る砂糖だが、過去には万能薬としてやステイタスシンボルとしてなど常に人々に求め続けられるのには変わらないなと感じた。

そして、砂糖のために奴隷貿易が始まりその影響も現代に残っているのを知ると「価値」が付くことは怖いことでもあるなと思う。

この本を読んでいると、ストレス発散にお菓子を食べる・ダイエットで砂糖を控えるを行ったり来たりしてる自分は随分贅沢な事をしているのかと少し空しい気分になった。

【本】書く習慣

楽しみながら書く習慣を身につける方法が書かれている一冊。

 

話すより、書く方が楽だと感じている。だけど頭の中で考えていることを文章にするのにも悩んでなかなか手が動かないこともよくある。

この本を読んでみると自分が「正しい文章」で書こうと四苦八苦している部分があると気づけた。

正しく書くことに拘らず、思ったままを書くのも間違いではなく個性である思うと少し文を書く手が軽くなったように感じる。

続けられない上に、「特に何もない一日だった」の一行で終わることの多かった日記も続けながら感じたことを記録できるようになりたいと思った。

【本】 会計の世界史

ヨーロッパから始まりアメリカまでの会計の歴史と仕組みが書かれた一冊。

 

想像していたより読みやすく面白かった。

時代背景やその土地の性質による商売の成功と失敗、様々な試行錯誤が行われていたのだと知ることが出来た。簿記は訳が分からないと遠巻きにしていたが数字が読めるというのは重要だなと改めて感じる。

ダ・ヴィンチエジソンビートルズなど有名な人達も簿記の発展に関わっていたのかと思ったし、その悲喜交々な人生も面白かった。

【本】ボンバストゥス博士の世にも不思議な植物図鑑

ボンバストゥス博士が発見した不思議な植物が載っている空想図鑑。

 

表紙と中身の印象が違うなと思ったのが読んで最初に思った感想だった。

表紙のように緑が多くきっちり図鑑っぽい物かと思ったが、実際は奇妙で面白い植物とその植物と人々の生活が描かれていた。絵柄と文章も独特で面白い。

絵本だが1ページにいろいろ発見があり楽しかった。

 

そもそもミノボロスゲやイモーテルはどんな植物だ?と調べたり、私にとっては予想外が詰まった一冊だった。

 

【ゲーム】ベヨネッタ オリジンズ:セレッサと迷子の悪魔

魔女見習いのセレッサと生まれたての悪魔チェシャが妖精の森を冒険する物語。

 

色鮮やかでキャラクターも可愛らしくて絵本風だが魔女らしい不気味さや怖さも入っている物語だった。

最初は喧嘩ばかりだった2人が信頼を積み重ねていくのは王道で面白かった。

今までのシリーズとはまた一風変わって、戦闘よりは謎解きや探索にやり応えがあると感じた。2人同時操作の必要があり、右と左がよく混乱した。ある意味脳トレになりそうだ。

ゆったりと遊んでいたが、終盤は結構派手で忙しかった。

物語の展開も予想外で自分の感情の動きも激しかったと思う。

【ゲーム】オクトパストラベラーⅡ

目的も個性も全く違う8人の旅の物語。

 

章ごとに分かれていて章自体は短めだなと始めは思ったが、8人分あるのだからボリュームは結構あって面白かった。

本編もサブクエストも全体的に陰があるなと感じたが、目的のために信念や希望を抱きながら進んでいく8人は全員主人公しているなという印象。

ただ敵側の話や世界観などもう少し詳しく知りたかったと思う場面がいくつかあった。

戦闘は適正レベルより高めにしていても、編成や戦い方をちょっと適当にするとうっかり全滅することが何度かあったので個人的には高めだと感じた。

街並みの奥行きやドット絵のキャラクターの動きが細かいなと色々な所に目が行きストーリーや戦闘以外の部分も見ていて楽しかった。

【本】今宵も喫茶ドードーのキッチンで。

疲れた人に「悩みに効くメニュー」を提供する喫茶ドードー

悩みを店主の話と美味しい料理でほぐしていく物語。

 

5人のお客と料理が書かれている短編集。

心を読んだように疲れを癒やすメニューがある喫茶店、今の自分が行けたらどんな料理が見つかるのだろうかと思う。

短編集だが少しずつ繋がりがあって面白い。

良い話なのだが私は、ほっとする以上に登場人物達の悩みに心がざわついて強く印象に残った作品だった。